駄目なサーフィンスクールの見分け方

夏を迎えビーチでは、初心者サーフィンスクール大繁盛の2024年になるのではと思う。ここで、駄目なサーフィンスクールの見分け方について自分の見解を示したいと思う。それは、悪徳な商売をしていると言ったシステムや料金の話しではなく、今回は、指導において、やばいスクールがあると言う意味でお話ししたいと思う。ちょいちょい海で見かけるスクールを観察していると、教えている先生達は、おそらく「自分達の指導がやばいとは思っていない」と思う。そこが問題なのだけれど、実際に自分がそのスクールに入ったわけではないので、見える部分での自分の考えを述べたいと思う。指導の基本には、安全性が担保されていること、その上で、指導がわかりやすいこと、動きを言語化出来ること、シンプルな言葉撰びが出来ること、公平性が保たれていることなどが上げられる。そのスクールの安全性が担保されているかどうかを見極めるポイントは、2点ある。1点目は、参加人数と指導者の数が適正かどうか?。2点目は、ウォームアップの有無と内容が理にかなっているかどうか?。

1点目について

①クラス分けがなされているかどうかをチェックする。クラス分けがなされていないスクールは、安全面、指導面の両面から論外なので絶対にやめた方が良い。始めてサーフィンをする受講者を「体験者クラス」、プッシュでテイクオフ出来る受講者「初心者クラス」、スープもしくはうねりからの自立テイクオフが出来る受講者を「初級者クラス」としよう。ちなみにうねりから自立テイクオフが出来て、横に滑べれレベルは、それ以上のクラスと言うことになる。

体験者クラスは、指導者1人に対して、3名迄が最大と考えます。それは、3名以上だと、(受講者に)目が行き届かない可能性が高く、限りなく安全性が担保されないからです。初心者クラスの場合は、指導者1名に対して、5名が最大で、10名の参加者の場合、指導者は、2名、必要と言うことになります。初級者クラスの場合は、自立テイクオフが出来ると言うことは、沖にパドリングで行けると言うことなので、指導者1名に対して、最大8名で、ぎりぎり対応出来ると考えられる。ただしこれには条件があり、指導者が背が立つことが前提で、そう考えると波のサイズは、腹以下と言うことになる。適正人数を越えての胸以上のサイズでのスクールは、初級者迄のスクールでは、ありえないと考えるわけです。たまに胸以上の海で、岸辺でスクールを行っている場面を見たことがありますが、本当にやめてもらいたいと思います。受講者に「是非、スクールを開催して欲しい」と懇願されても、受講者は、海に入って大丈夫かどうか、怪我のリスクはないのかどうかの判断は難しいと思うので、主催者側は、スクールを中止する勇気ある判断をして欲しいと思います。営利優先のスクールは、アウトと言うことである。

2点目のウォームアップについて

そもそもウォームアップをしないスクールは、やめた方が良いです。ウォームアップをする理由は、本運動をスムーズに行う為のアイドリングのようなもので、受講者の体調確認をする時間でもあります。ウォームアップを見れは、その指導者の運動に対する知識や身体に対する考え方がわかります。ウォームアップを行う指導者と行わない指導者がいたり、指導者によってウォームアップの内容がまちまちだったりするスクールは、ウォームアップを指導者の力量に任せていることが多く、主催者側の指導方針が定まっていない、と見ることが出来ます。ウォームアップの重要性の理解度が指導者によっバラついていると言うことです。そして、内容ですが、皆さん(受講者)が、ウォームアップをやってみて、「きつい」、「つらい」、「痛い」と感じたら、そのウォームアップの内容は、受講者の体力やその場の状況に合っていないと言えます。指導者は何も考えていないか、その時の思いつきで行っているウォームアップと言えます。ウォームアップには、一般的と専門的とあり、どちらも行う必要があります。この辺りの実技については、またあらためて解説したいと思います。ウォームアップについて何もレクチャーがないままに、「自分なりにウォームアップやっておいて下さい!」なんて言ってしまうスクールは、不親切で、受講者の身になって考えていないので避けた方が賢明です。

今回は、安全性について絞って解説いたしましたが、指導者との相性もあるでしょう、自分に合うスクールに出会えることを願うばかりです。

実際は、サーフィンスクールにも、入らず、独学で海に入る人達が増えそうな今年の夏。トラブル、事故が増えなきゃあ、いいなあ、と思う。

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