代表的な病気には、「紫外線角膜炎」があります。強い強い紫外線を長時間浴びることによって「角膜」に起こります。主な症状は、目がゴロゴロする、涙が出る、目が充血する、目が痛くて開けられない、まぶしい、目がかすむ、見えにくいなどの症状が現れます。24時間から48時間で自然治癒していきます。しかし、ダメージを受け続けると、白内障などの病気に繋がることがあります。
■対処法
1.目を休めること 目を閉じて安静にし、十分な睡眠をとる
2.まぶたを冷やす 濡れタオルや保冷剤で、まぶたを冷やす
3.目薬 ヒアルロン酸の目薬など刺激の少ないタイプ
■ヒアルロン酸の入った目薬の効果
目の表面を保護し傷が治るのを助けます。 また、涙液を安定化させ目の乾燥を防ぐ作用もあります。 ドライアイなどで角膜や結膜が傷ついている時によく用います。
□紫外線用目薬 (硫酸亜鉛水和物成分が入った紫外線用目薬)
炎症によって起こる充血やかゆみを和らげる効果があります。
■予防法
・帽子をかぶる 帽子の着用によって、紫外線が、20%減少する
・UVカットのサングラス
■サングラスの選ぶポイント
[紫外線透過率] 1.0%以下と言う意味は、99%以上の紫外線をカットすると言う意味
[可視光線透過率] 光を通す割合で、数字が低いほど、光を通さない。
■黒いサングラスの方が良いのか?
サングラスの色の濃さと紫外線抑制効果は関係がありません。色の濃いサングラスをかけると目に入る太陽の光が少なくなり、目は光を取り入れようとして、瞳孔が普段よりも大きく開きます。瞳孔が開けば、多くの紫外線の侵入を許してしまい、紫外線カットが不十分なサングラスでは、かえって危険が増してしまいます。必ずUVカット効果のあるサングラスを選びましょう。
■太陽光線の種類
太陽からの光線には、私たちの目に見える「可視光線」のほかに、「赤外線」「紫外線」「X線」「ガンマ線」なども含まれています。さらに、紫外線はその波長の長さによって「A波(UVA)」「B波(UVB)」「C波(UVC)」に分けられます。
光線の波長が短いほど身体への影響力が強いのですが、逆に、地球を取り巻くオゾン層にカットされやすくなります。「ガンマ線」「X線」「C波(UVC)」はオゾン層に阻まれ、地上に届くことはありません。つまり、紫外線のうち地上に届くのは、「A波(UVA)」と「B波(UVB)」という2種類です。
■紫外線について
紫外線には「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類があります。
地上に到達するのが「UV-A」と「UV-B」で、「UV-C」はオゾン層で吸収されてしまうため、地上には到達しません。
A波「UV-A」は、肌の老化を進めると言われています。肌の奥深くまで到達し、じわじわと肌に様々な影響を及ぼします。急激な炎症を起こすことはありませんが、対策をせずに長期的に浴びるとシワやたるみの原因になるものです。雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日も日当たりの良い家の中でも対策が必要です。
B波「UV-B」は、長時間の日光浴で肌が真っ赤に焼ける(サンバーン)の主な原因となります。日焼け後にメラニンを増加させて、シミやそばかすの原因になるだけでなく角層の保湿力を低下させ、肌のカサつきなどの悪影響をもたらします。日常生活の中で、極力直射日光に当たらないように心がけることで、ある程度防御することができます。
大正製薬 製品情報サイト引用 https://www.taisho-kenko.com/column/91/